船の安全な運航のために無くてはならない仕事
船舶計算課所属
テクニカル エキスパート
仕事に対する思い
長年、私は船の設計の仕事をしてきました。
船の設計と言っても、船を作る方では無く船員が船を安全に運航するための積載方法マニュアル(ローディングマニュアル)を作ってきました。
鉄の塊の船が港に停泊している姿を見ると、風にも波にも負けずにどっしりと構えているように見えます。しかし強い風や大きな波の中を走る事もあります。その様な厳しい状態では、貨物の積み方によっては船がひっくり返ったり折れたりする事があります。
そうならない為、バランスの良い貨物の積み方を提案するマニュアルを作って来ました。
煩雑な計算を電卓でするしかない時からこの仕事を続けていますので、多くの経験をする事が出来ました。また、これまでの規則の変化やその経緯をも知ることが出きました。
その結果、この専門分野では日本一だと自負しています。これらの多くのノウハウを若い世代に引き継ぐ事が、私の使命だと考えています。
仕事内容
現在 船上に設置が義務つけられている船の安全を確認する為の積付計算機のデータベースを作る作業をしています。
積付計算機には、船のデータと計算する為のソフトが必要です。
各造船所が作成したマニュアルを読み解いてデータベースを作成します。
作成した船のデータをプログラマーに渡すだけではなく、その船の特徴をマニュアルから読み取ってプログラマーに伝える事も重要な仕事です。
マニュアルの計算が正しいかどうかも判定します。
扱う船は、あらゆる船が対象となり色々な船の計算を経験できます。